中小企業のIT装備率は4万円、大手企業は102万円。
なんとなく…そんな気はしておりましたが…、
数字で示されますと、
「やはり」という印象を受けると同時に、
「だからこそ」という決意に近い気持になりました。
経済産業省の説明によりますと、
大手企業と中小企業の『IT装備率』(IT資本ストック÷従業員数)には、
大きな差が認められるとのこと。
(ここでのIT資本ストックとは、
財務諸表における無形固定資産=ソフトウェアの額を示しています。)
具体的には、
私たち商社も属しています非製造業におきます、
大手企業の従業員一人当たりのIT装備率は102万円、
一方で、
中小企業の従業員一人当たりのIT装備率は4万円、
とのこと…)
「『中小企業は』IT化がなかなか進められない」、
と巷ではよく聞かれる話ではありますが、
実際に、従業員一人当たりどの程度のIT技術を導入されているのかについて、
金額ベースで、大手企業と中小企業を見てみますと、
実に25.5倍もの差があるとは、
なんとなくイメージしていた差よりも開きがありました。
ちなみに、
従業員一人当たりの付加価値額を示します、
労働生産性(付加価値額÷従業員数)を見てみますと、
大手企業(非製造業)は1,394万円、一方で、
中小企業(非製造業)は543万円と、
その差は2.5倍となっています。
労働生産性の差2.5倍も大きいものがありますが、
IT装備率の差=25.5倍は、
とても悩ましい現実です。

中小企業こそオープンソースを活用することが大切に。
ですが、IT装備率の基礎となっている数字は、
あくまでも財務諸表に記載されている無形固定資産であるソフトウェアの額です。
財務諸表に記載される資本投下されたソフトウェアの額で見た場合に、
大手企業と中小企業に差が表れてしまうことは、
ある面仕方がないこととも言えます。
ここで重要なことは、
多額の資本投下が容易ではない中小企業にとって、
オープンソース(無償で自由に使用できる)のソフトウェアを、
費用を掛けずに『活用する』ことなのではないでしょうか。
オープンソースのソフトウェアを自社内で資本投下せずに、
『活用』する分には、
財務諸表の無形固定資産には現れませんが、
生産性や「企業力」は確実に向上します。
『人』が最大の資産となる中小企業においては、
『人』が自ら学び、
習得した知見をフル活用して、
『人』=従業員がより活躍できるような、
環境整備を着実に行っていくことが、
大切なのではないでしょうか。
丸の内ビルディングでのセミナーに参加!
そんな❝熱い❞思いを秘めながら、
世界の最先端IT事情について学んできました!
会場は東京駅から徒歩1分の丸の内ビルディングでした。
丸の内ビルディングは、三菱グループ・三菱地所所有の高層ビルです。
(三菱グループの歴史についてはこちらに「社風を表す言葉『組織の三菱』『人の三井』。そして『誠実の小川』と呼ばれる日を想像しながら~三菱一号館美術館を見学」書かせて頂きました。)



とにかくオシャレな空間でセミナーを聞かせて頂きました。
セミナーの内容はもちろんですが、
東京駅の傍の非日常的な空間の中で、
学べることが大きな刺激となりました。
いつも同じ場所、
同じメンバーと過ごすことは、
精神的にも安定しますが、
時に刺激という面では、
緩やかになるものです。
たまには電車に乗り、
初めて行く場所、
初めてお会いする方々と、
知らなかった世界の話を聞くことで、
斬新なアイディアがでてきそうな気がします。
世界各国のIT事情の潮流がざっくりですが、
俯瞰できました。
当社でも用いることができそうなシステムについても、
学ぶことができました。
システムを導入する際の基本コンセプトは、
『人』の行う仕事は、
『人』でなければできないことにする。
『人』でなければできないことは、
商社パーソンとして信頼を積み重ねること。
信頼を積み重ねるために時間を使うために、
信頼関係構築以外の仕事をIT技術に委ねる、
ということも明確にできた気がします。
経営理念である、
「商いの原点は『人』であること、
『誠実』であること」にこだわり、
『人』ということと、
『誠実さ』ということをIT技術を用いて、
もっと深掘りしていきたいと、
東京駅の傍で誓いました。
経営理念=基本理念を維持しながら、
進歩を促すこと。
これが❝良い会社❞(=ビジョナリーカンパニー)に共通する真髄、
と言われておりますので、
当社もより❝良い会社❞を目指して、
これからも学びながら、進歩していきます!
(ビジョナリーカンパニーについては「『❝良い会社❞を教えて下さい』に動揺した就活イベントでの思い出~今なら『ビジョナリーカンパニー』に選ばれたソニーの事例を踏まえて、こう答えます。」ここに書かせて頂きました。)