ニュースリリース・blogリクルーターblogを更新しました。「❝良い会社❞は『基本理念を維持しながら進歩を促す』。『誠実さ』を突き詰めることで、ホームページを6カ月で全面的に見直すことになりました。」

リクルーターblogを更新しました。「❝良い会社❞は『基本理念を維持しながら進歩を促す』。『誠実さ』を突き詰めることで、ホームページを6カ月で全面的に見直すことになりました。」

BtoB(企業間取引)にとっての認知度の課題

今年(2023年)の1月9日、数年振りに当社のホームページをリニューアル致しました。
ホームページリニューアルのコンセプトは、
「当社の情報をより多くの人に届ける」でした。

1945年10月に創業し、78年の社歴をもつ当社ですが、
主な事業がBtoB(Business to Business)、
企業間取引をメインとしているため、
地域の製造業・メーカーのみなさまの間では知られた社名であっても、
広く一般消費者の方々や学生・生徒といった若い方々からの認知度は、
もう少しといったところでした。

BtoB=企業間取引を主とする当社としては、
着実な仕事で、
会社間での評判や地位を確立していくことで、
『事業』については、安定的に今日まで継続して参りました。

企業間取引が順調に推移しているのであれば、
情報公開、広報活動を強化する必要もないように思えますが、
多くのBtoB企業は、
一般消費者や学生・生徒からの認知度に課題を抱えているため、
「就職先、働く場としてイメージし難い」、
という問題に直面しているのです。

当社の場合も、
地域の製造業・メーカーで働かれている方々には、
「商社の小川産業さんだね」と仰って頂けることが多いのですが、
とても残念なことではありますが、
新卒者の求人のため、大学に訪問し、
学生さんとお会いした際の認知度は、
決して高いと言える状況ではありません。

AIDMAの法則におけるAttenntion(注意)の大切さ

少し話がズレますが、
人があるモノを購入するまでの購買行動プロセスの法則の一つに、
AIDMA(Attention(注意)、Interest(関心)、Desire(欲望)、Memory(記憶)、Action(行動))
という考え方があります。

AIDMAの法則によれば、
人があるモノを購入をするプロセスの第1は、
Attention(注意)、 顧客の注意を引くことが最初のステップとなります。
第2に、
Interest(関心)、注意を引いた後、製品やサービスの利点や特長を強調し、顧客の関心を高める情報を提供します。
第3に、
Desire(欲望)、 顧客の関心を高め、さらに魅力的な特典や付加価値、顧客のニーズや欲求を満たすという要素を強調します。
第4に、
Memory(記憶)、メッセージの一貫性や独自性、記憶に残るストーリーテリングなどを通じて、記憶に留めさせる努力を行います。
そして、最後に、
Action(行動)、購入という行動を起こしてもらうために、明確な呼びかけを含めた効果的な手段を提供します。

人があるモノを購入するまでの購買行動プロセスを、
就職先や働く場としての『企業選び』に置き換えて考えてみますと、
家電品や日用品を製造されている企業や、
スーパーマーケットのようなBtoCの会社は、
既に多くの方々からのAttention(注意)は喚起されている状態で、
採用・就職活動が行われているように思われます。
(私の勝手な思い込みかもしれませんが…。)

BtoCの会社は、はじめからAttention(注意)が喚起されている、
は言い過ぎかも知れませんが、
一度も社名を聞いたこともない会社よりも、
良く日頃から商品やサービスに接している会社の方が、
親近感が沸くということは、
一消費者でもある私の実感でもあります。

「より多くの情報を」、詰め込み過ぎて『重い』ホームページに。

人口減少から続く人材不足に対して、
当社としましても、
息の長い活動として、継続的に、
広く多くの方々に当社のことを知って頂く活動の一つとして、
ホームページのリニューアルを2022年後半に決め、
2023年1月、
イチから作り直しました新ホームページを公開したのです。

リニューアルしたホームページは、
当社のことを知って頂くためのコンテンツを充実させたこともあり、
順調にユーザー数とクリック数が伸長していきました。

ですが、リニューアル後も、
『見られる』ホームページを目指し、
小まめなデザインの追加と修正、
コンテンツの強化を続けた結果、
いつの頃からか、
ホームページがとても『重く』なってしまっていたのです。

Googleが提供していますWEBサイトの表示速度を無料で測定してくれます
PageSeed Insightsで測ったところ、
表示速度のパフォーマンスは47と『悪い』(=Low)、
「ページは最適化されておらず、最適化すべき点がかなり多く」ある、
ことが分かりました。

つまり、
当社のホームページは、コンテンツを詰め込むことに集中し過ぎた結果、
表示されるまでの時間が掛かり過ぎるサイトになっていたのでした。

読み込み時間と離脱率の関係性

Googleによれば、
せっかくホームページに訪れたものの、
ページが表示されるまでに、
1~3秒の読み込み時間が掛かった場合、32%離脱率が上昇し、
さらに、
1~5秒で、90%の離脱率の上昇、
1~6秒で、106%の離脱率の上昇となり、
1~10秒の読み込み時間では、123%も離脱率が上昇してしまうようです。

PageSpeed Insightsのパフォーマンススコアは、
5つの指標から構成されております。
①First Contentful Paint
 ユーザーがアクセスしたあと、最初にコンテンツが描画されるまでの時間
②Total Blocking Time
 ユーザーの入力がブロックされている合計時間
③Speed Index
 ページの読み込み中にコンテンツが見えるようになるまでの時間
④Largest Contentful Paint
 ビューポートの最大のコンテンツ要素が画面に描画されるまでの時間
⑤Cumulative Layout Shift
 ページの表示中にレイアウトがどれだけ変化したか

その中でも、
①First Contentful Paint(ユーザーがアクセスしたあと、最初にコンテンツが描画されるまでの時間)は、
106%離脱率を上昇させると言われている、
6秒ほど掛かってしまっていました。

③Speed Index(ページの読み込み中にコンテンツが見えるようになるまでの時間)については、
10秒以上掛かってしまう結果に…。

ホームページの読み込みの遅さの原因はいろいろありましたが、
主には、
ベタベタと写真を張り込み過ぎたこと、
1ページにコンテンツを詰め込み過ぎたこと、
(さほど効果のない)スクロールなどの『動き』を入れ過ぎたこと、
に求めることができました。

経営理念に基づく意思決定はブレずに早い。

写真の張り込み過ぎ、
コンテンツの詰め込み過ぎ、
『動き』の入れ過ぎ、
これらの結果としての『重い』ホームページ。
また、
重すぎるホームページは、
多くの人が見ることを諦めてしまうという現実。
そして、
当社のホームページのコンセプト・目的は、
「当社の情報をより多くの人に届ける」、
現状はその目的を十分に達せられているとは、
言い難い状況をデータが示している。

ここからは、
1月にリニューアルしたホームページを(わずか6カ月の運用でしたが)破棄し、
新たに再リニューアルする
この意思決定が下されるまでは早かったです。

重すぎて、見ずらいホームページであることが分かっていながら、
そのまま放置することは、
当社の経営理念に掲げております、
「商いの原点は『人』であること、
 『誠実』であること」
「誠実さ」に反すると考えられたことも、
素早い意思決定に繋がっています。

経営理念を徹底して遵守することで、
経営者も含め、
従業員全員が同じような決断を下せる社風が創られていくのだと思います。

ホームページに関しては、
せっかく当社のホームページ訪れて下さった方が、
(少しでも)見にくいと思われるサイトであるならば、
運用期間に関わらず見直すべき、
と全会一致で結論が出せることが、
当社の強みであり、
これからも大切に引き続いでいかれるべき社風なのだと思います。

2023年1月、全面的にリニューアルしたホームページの公開、
6月、リニューアルしたホームページが、
閲覧される方が不便を感じるほど『重く』なっていたことが判明、
6月中旬、リニューアルしたホームページを破棄し、
閲覧される方にとって『見やすい』ホームページに再構築することを決め、
再リニューアル作業に取り掛かる。
7月10日、
ホームページ全体のデザインを一新し、
今年2度目となるリニューアルしたホームページを公開しました。

見て頂く方の立場になって考え、
素早くホームページの破棄と再構築という意思決定を下せたのも、
このホームページは、
社内で制作と運用が完結できているからです。
従業員のITスキルの修得にも力を入れています。


❝良い会社❞は「基本理念を維持しながら進歩を」促せる会社

ちなみに、
1月公開のホームページのパフォーマンスは47(=Low)でしたが、
7月10日、再リニューアルしたサイトのパフォーマンスは72(=Medium)、
という結果となり、
スコア的には改善されました。


パフォーマンスが「Goog」とされるのはスコア80以上ですので、
これからも、
当社のホームページを見に来られた方々にとって、
気持ち良くページが表示され、
ストレスなく情報をお届けできるように、
ホームページと「誠実」に向き合っていきたいと思います。

以前も書かせて頂きましたが、
❝良い会社❞に共通する真髄は、
「基本理念を維持しながら、進歩促す」でした。
(詳しくはここに書かせて頂いています。)
当社も❝良い会社❞である続けるため、
「商いの原点は『人』であること、『誠実』であること』、
この理念を維持しながら、
進歩を続けています。
このたびホームページの再リニューアルも、
この原則に基づくことは言うまでもありません。


【引用・参考文献】
「Find out how you stack up to new indus

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